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未来国家ブータン

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本書の冒頭には「願わくばこれを語りて平地民を戦慄せしめよ」という柳田國男「遠野物語」の一句が記されています。

ヒマラヤの小国「世界でいちばん幸せな国」といわれるブータンに政府公認プロジェクトで雪男捜しに行く著者。

UMAハンターにして辺境探検作家の著者が記すブータンは昨今のマスコミが取り上げる単に幸福の国というだけでなく、地方の小村の様子や仏教の生んだ差別について言及したり、ユーモア溢れる文章とは相反して知られざるブータン文化にも言及した奥深い内容になっている。

先の衆議院選で再度、自民党が政権与党に返り咲いた。

総選挙時の安倍政権のキャッチフレーズは

「日本を取り戻す。」

だったように思う。

まさか、かつての自民党一党独裁時代の資本主義バンザイの時代に逆戻りするつもりなのか?

経済政策は確かに大切だが、戦後~高度成長期の経済観念はもはや通用しないだろう。

最近、不況の中、無理矢理経済的成功を収めようとして、他人を不幸にしてでも競争に打ち勝って、上へ登り詰めようという姿勢が顕著になってきているように感じる。

大手企業は従業員を人として扱わず、厳格なマニュアルを定め、それにそぐわない者は、まるで機械の部品のように使い捨てる。

消費者もそれに慣れて、マニュアル通りのサービスが受けられないことに不満を感じるようになってきているのではないだろうか?

かく言う私も最近、歳のせいか人付き合いに少々すさんだ感じになってきている自分を感じることが多い。

ブータンの真似をしろとは言わないが、この国に生きる人にも独自の心があってしかるべきだと思います。

そろそろ自分ならではの価値観や幸福をみつけなければと思う今日この頃です。

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