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姫野 雅義さん死去に想う。

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吉野川可動堰建設計画に反対する住民運動のリーダーであった姫野 雅義さんが亡くなられた。
海部川に鮎釣りに出かけられての事故であったと報道で知った。

司法書士である姫野さんとは一度だけ不動産取引の仕事で事務所に伺ったときにお目にかかったことがある。

買い主がドタキャンするという前代未聞の事態で待ちぼうけをくらった間に色々と吉野川に関するお話を聞かせていただいた。

何を話したかよく覚えていないのだが、おそらく私が子供の頃に遊んだ吉野川での遊びやシオマネキ、トビハゼやバカ貝といった生き物の話だったと思う。

市民運動とは無縁の私にはおそらくそんな機会でもなければ吉野川可動堰に関する問題を語り合うこともなかっただろうし、押しつけがましくなく物腰柔らかに話される氏との会話は心地よいものだった。

30分あまり話し込んだ後、仕事がキャンセルになった私に気を遣って、
「今日はすいませんでした。」
と言われた氏に対し、
「でも、おかげで吉野川に関する貴重なお話が聞けてよかったです。」
と言って別れたことを思い出す。

結局、その後取引は流れてしまって、私が姫野さんと再び会うことはなかった。

徳島市に生を受けて、この地で育った私には眉山という山と吉野川という川は特別な存在である。

神戸勤務を終えて徳島に帰ってきたとき現在の住まいを決めたのも眉山と川(吉野川の支流)が眺められるという理由からだった。

吉野川可動堰建設計画の是非を問う住民投票があった時も、当時政治に関わるのが嫌で選挙もボイコットしていた私がそそくさと投票に行った。

それほど可動堰問題は私にとって身近で、関心の高い問題だったのだ。

今年の3月に現民主党政権により、吉野川可動堰建設計画は中止を明言された。

川を守った人が、奇しくも川に召される形で亡くなられるとはなんとも皮肉で、残念だ。

ただ今は謹んでご冥福をお祈りするばかりである。
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