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沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史

沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史
「沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史」 佐野 眞一

600頁を超える分厚い本をやっと読み終わった。

まず、最初に感じたのはこの本に書かれていること全てをストレートに受け取るのではなく、自分のフィルターに通してから咀嚼すべきだなということ。

最近、インターネットの普及に伴い、巷には様々な情報が満ちあふれている。

しかし、それが全て正確な情報であるとは限らない。

特に個人のホームページやブログなどで紹介されている記事については、その真偽を確かめることは困難だろう。

ましてや個人的な思い入れの強い文章には往々にして、真実を自分方面に湾曲させることが多く、それをそのまま鵜呑みにするのは危険極まりない。

この本も著者のジャーナリストとしての強い思い入れが随所に窺える。

それ故、面白く読めるともいえるのだが・・・。

私が興味を持ったのは、沖縄人による奄美人差別のくだり。

差別されたものは、必ず差別を仕返す。

という悲しい構図は、私も常々感じていたこと。

人の心の弱さを感じずにはいられない。

島唄についてのくだりもあるが、これはちょっともの足りなかった。

著者の関心がプロモーターなどの興業の方面にあるためしかたないが、唄や芸能に隠された奥深さにもっとメスをいれて欲しかったものである。

正直、私個人的には、この本に再々出てくる沖縄ヤクザの世界にはあまり興味がないのです。

しかし、なんといっても、この本で最もインパクトを感じたのは、表紙の少女の写真。

なにかを射抜くようなするどい眼差しは、安易に沖縄の世界に踏み込もうとする私を拒絶するかのような強い意志を感じた。

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